●セラミック軸受の構成と用途例●


 セラミック軸受の基本的な構成は、総セラミック軸受(外輪・内輪・転動体のすべてがセラミックス)と組合せセラミック軸受(転動体がセラミックス)に大別されます。組合せセラミック軸受の場合、外輪と内輪は高炭素クロム軸受鋼を含めた特殊鋼を使用します。    ただし、高速回転で内輪が遠心力によって膨張し、軸とのしめしろが減少して不具合を生じるときは、転動体と内輪をセラミックスにすることもあります。
 保持器の材料は軸受の使用条件によって、金属材料あるいは樹脂材料を使用します。

    :セラミックス

(1)高速回転

(2)真空環境用

(3)耐食用

軸受鋼の40%の比重。転動体の遠心力が低減されるので、高速回転に適する 真空度1〜10-10Paで使用が可能。用途に合わせて潤滑法を選定 酸・アルカリ中、海水中および溶融金属中での使用が可能

用途例 用途例 用途例
工作機械主軸、自動車ターボチャージャ、一般産業機械(スピンテスタなど) 半導体製造装置、真空機器(ターボ分子ポンプなど) 化学機械、鉄鋼機械、繊維機械

(4)高温用

(5)非磁性

(6)絶縁

セラミックスの耐熱温度は800℃。使用温度に合わせて潤滑法を選定 磁界中での使用が可能 セラミックスは絶縁体。通電の恐れのある用途で使用が可能

用途例 用途例 用途例
鉄鋼機械、一般産業機械、自動車ディーゼルエンジン 半導体製造装置、超電導関連装置、原子力発電装置 鉄道車両、モータ

備考) 総セラミック軸受と組合せセラミック軸受の2形式があります。
総セラミック軸受:外輪・内輪・転動体のすべてがセラミックス
組合せセラミック軸受け:転動体または、転動体と内輪がセラミックス